Facebookにて運営しているviorto! online salonでの2020年9月2日投稿の記事です。
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【美味しいものを食べれば、美味しいものが作れるようになる】
「玉ねぎみじん切りソテー」の動画をご覧くださった皆さまありがとうございました。
(まだみていない方は昨日の投稿からご覧くださいね)
=== 何を以って「美味しい」と判断するのか? ===
「玉ねぎをどこまで炒めるのか?」は、自分次第です。
これでOK!と思う人もいれば、まだまだと思う人もいます。
その違いってなんなのかな???
(疲れてるとか、時間がないとか、そういう理由は別ね。😁)
日々同じような料理を繰り返し作る私たちにとって、
「今日はいつもより美味しくできた」とか、
「今までで一番美味しい!」とか、
「いつもとなんだか違う。」とか、そんなふうに毎日何かと比較しながら台所に立っていたりしています。
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例えば・・・初めて穴子寿司を食べたとします。
(すいません、今めっちゃ穴子寿司食べたい気分!笑)
それがスーパーマーケットの穴子寿司だった場合、自分の中の「美味しい穴子寿司」はその経験が天井になります。
でもあるとき、
手間をかけて調理されたふわふわの穴子寿司を食べて感動したら、次からは穴子寿司の美味しさがアップデートされます。
いざ自分で穴子寿司を作ってみようと思ったときは、自分史上一番美味しかった穴子寿司の味を目指して料理をことになるのです。
これまで食べた美味しいものの経験をもとに、ここまで美味しく作りたい!という目標が定められていくのですね。
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私の生まれた家は、父も母も食いしん坊で、食べることに貪欲な両親の元に育ちました。
父は、いつも私と母に「美味しいものを食べておいで!!」と快く外食や旅行にいかせてくれたのですが、それはそのはず「美味しいものを作って欲しいから。」が理由。(汗)
おうちでおいしいご飯を作ってもらうには、料理人の舌を肥やすことが一番だと知っていたのでしょう。
母が洋菓子教室をしていたこともあって、私は高校生くらいから積極的に色々な料理教室に参加していました。
いわゆる料理教室オタクです。
麻布のマダムに囲まれながら、テレビに出ているような有名シェフの料理教室に通ったり、インド料理、韓国料理、フレンチ、イタリアン、和食にお菓子・・・本当に色々な料理教室に行きました。
そしてその頃、私が参加していた料理教室の殆どが、「デモンストレーションスタイル」で、生徒は椅子に座って、講師が料理をするのをじっくりみてから試食をするというもの。
今のviorto!と同じやり方です。
調理方法やレシピを知ることも目的でしたが、「美味しいものを知ること」がいちばんの目的でした。シェフのレシピで作った自分の料理ではなくて、シェフが作った料理が食べたかったから。
シェフの正解の味が知って、その味に近づくように家で何回も作る。
気がつけば、自分の味になっていたら大成功。
カルチャースクールなどで、実践型の教室をさせていただいたこともあるのですが、大人数で作る場合、「一部の料理しか把握できなかった」り、「出来上がりが正解ではない」ことが多々あり、残念な思いをしたことが何度もありました。
(少人数であれば自分の手で料理する教室も意義のあるものだと思います)
そして、みんなが頑張って作ったものにダメ出しをすることも私にはできなかった。
(今ならできるかも・・・?!笑)
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美味しいものを知っている人は、必ず美味しい料理が作れるようになります。
「旨味の頂点」という言葉を、オリーブオイル販売の朝倉玲子さんがよくおっしゃるのですが、
「旨味の頂点」とは、自分史上の経験値で人により変わります。
料理教室では、できるだけ途中経過で味見をしていただけるように・・・と思って(特に加熱料理)講習を組んでいます。
味見をする際に、身体と意識を研ぎ澄まして、五感を集中させていただけたらきっと身体に染み込みます。
「美味しいものを食べること」は、美味しい料理を作るためにはとにかく大切。
私も、外食をしたときなど、「はっ」とするお料理を出されるお店では、全神経を集中させて身体に染み込ませます。
「美味しい」をたくさんたくさん身体に覚えさせたい、「美味しい」をアップデートしていくことが、料理上手への近道です。
それでは今日も美味しい1日にいたしましょう!
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