この春は、いつも器をつかわせていただいている作家さんのお宅にお邪魔する機会が何度かありました。
岡山の春はクラフトな風が吹いているのでしょうか、ここ数カ月は器めぐりの予定がスケジュール帳にはいっているのは私だけではないはず。
「食べることを大切にしたら、お料理を心を込めて作られた器に乗せてあげたくなった。」
というのが、私が器に興味を持ったきっかけ。
食いしん坊がご縁で知り合った器や作家さんたちと触れ合う時間は、とても贅沢なものです。
3月末は、寺園証太さんの窯焚きにお邪魔しました。
薪で火を焚いている場面。なんというか、もう、神々しい雰囲気たっぷり。
岡山が誇る備前焼きは、自然と調和してできあがるのです。約2週間ほど焼き続けてたら、ゆっくり冷まして、丁寧に1枚1枚に仕上げを施し私たちの元へやってくるのだそう。
おやつに窯の火で作ったカスタードプリンをいただきました、とても美味しかったですよ。
そして先日は、夫婦で十河隆史さんの工房へ。
十河さんとは、haremachi特区365にてお仕事を一緒にさせていただいております。十河さんの穏やかな雰囲気があふれるほっこりした器たちが我が家でも現在大活躍しいています。(一緒に作った器たちは4月下旬に販売される予定)
そんな中、「繕いの日」に誘っていただきました。
「繕いの日」とは、欠けたり、割れたりして、使えなくなってしまった器に命をまた吹き込もうという日。つまり金継ぎ講習会。
丁寧に扱っているつもりでも、いつの間にやら欠けてしまっている愛すべき器たちを連れていきます。
料理ができる、という理由だけで器用に思われがちな私ですが、実は工作などは大の苦手。
器用さでは私の格段上をゆく夫に全面的に金継ぎはお願いすることにしました。
画像は、小麦粉と生漆を合わせたものを使って埋めていく作業。
かたまった頃にまた工房にお邪魔して続きをさせていただく予定です。
こちらはただ今、製作中の十河さんの器。
どんな色に仕上がるのか、そしてどんな用途に使う器なのか、ご紹介できる日をわくわくしています。
衣食住のバランスを大切にしていきたいviorto! では、食だけではない楽しいイベントが盛りだくさんです。
5月、6月と、暮らしにまつわるイベントを計画しておりますので、会員の皆様どうぞお楽しみにしていてくださいね。