ずっとずっと温めていたスペシャルイベントをついに開催させていただきました。
5年越しの夢、〈朝倉玲子さん講習会@蒜山耕藝くど〉。
蒜山耕藝のお二人とviorto! の出発は、5年前。
震災後、縁もゆかりもなかった岡山に根を下ろし、一緒にスタートした大切な仲間。
畑の様子、教室の様子を報告し、励まし合いながら、今があります。
彼らと初めて出会った朝倉玲子さん講習会から5年。
「いつか、蒜山耕藝のお野菜を使って、くどで講習をしてもらいたい。」
というのが大きな夢でした。
自然への感謝、愛をたっぷり表現しながら、「自分自身の五感を研ぎ澄まそう!」と伝える朝倉さんのメッセージはずっしりと胸に響きます。
朝倉さんのお料理は、いつもとても丁寧で、こまやか。
かぼちゃをお皿に並べてゆく所作も、
ズッキーニに、オルチョ(朝倉さんの販売するオリーブオイル)をふりかける姿も、
ひよこ豆をどれくらい煮るか、という一瞬一秒の判断においても、とにかく繊細です。
それはきっと・・・、
日本・イタリアで、農地をめぐり、生産者と語り、
彼らがはぐくむ生産物の良い時・悪い時、嬉しい時・辛い時を共に感じて過ごしてきたからなのだと思います。
「美味しいもの」「美しいもの」を最初から作ることのできる人はいません。
だれにでも「はじまり」があり、様々な経験をして、少しずつ成長していきます。
「生産者にとって、辛い時こそ手を差し伸べてくれる消費者が本当に大きな支えだ。」
という言葉を聞いたことがあります。
良い時だけ買い求めるのではなく(もちろん良い時も買い求めていいのですが)、
辛い時こそ支えることが、生産者の支え。
そのような行為は、いつか自分の為になって帰ってくる、ということ。
朝倉さんからは、いつも溢れんばかりの愛をいただいています。
私がそう感じているように、彼女に料理される野菜たちもたっぷりの愛情を感じ、よりおいしくなるのだと確信しています。
「朝倉玲子さん@蒜山耕藝くど」、また来年の夏休みに開催します。