viorto! のこの夏の記憶を記録していかなくては・・・と焦ること早1か月。
時系列・・・いや、少しずつ思い出す・・・ということで、近過去から記していきたいと思います。
先週は、長野県安曇野へ行ってまいりました。
安曇野といえば、そうです、仲良くさせていただいている戸練ミナ先生の主宰でお料理教室をさせていただきました。
重ね煮料理研究家のミナ先生との出会いはちょうど1年前。
岡山県高梁市にあるwara倶楽部で開催させていただいたviorto!料理教室での出会いが始まり。
それ以来、重ね煮とイタリア家庭料理の共通点や相違点を二人で観察したり、話したりと過ごした一年。
出会ってまだ1年、そして長野と岡山の遠距離を考えると不思議なくらいの濃さでお付き合いしていただき、ご縁ってすごいなぁと感じている最中です。
そんな中、ミナ先生のもとで普段重ね煮を学ばれている方々にイタリア家庭料理をお伝えする機会をいただきました。
松本での教室では、夏野菜をたっぷり使ったカポナータと、
古代小麦ファッロのクレスペッレ。
もちろん、トマトの水煮も・・・。
オリーブオイルの選び方、使い方を重点的にお話しさせていただきました。
皆さん、目から鱗だった・・・かな?
翌日は、安曇野のミナ先生のキッチンにて。
素晴らしい素材をしっかり揃えてくださいました。
トマトの色、美味しそうですね!
そし夏の長野には「夏いちご」があるんです、甘酸っぱくて夏の味。
こちらでもオリーブオイルの使い方を中心に、何度も、何度も、しつこいくらい、何度も!オイルの加熱方法を見ていただきました。
普段ミナ先生から重ね煮の極意をしっかり学ばれている方ばかりでしたので、
私もどんどん深い分野までぐいぐいとお話をさせていただくことができました。(笑)
(プレート:トマトとエビのスパゲッティー・トウモロコシとファッロ粒のサラダ・茄子のトマトソース炒めを乗せたバゲット)
岡山から持参したイルリコッターロさんのリコッタフレスカを使ったティラミス。
安曇野のお野菜もとびきり美味しかった!ので、ここでは岡山の美味しさをご紹介いたしました。
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安曇野も、岡山も、どちらも農業が盛んな県という共通点はありますが、
気候の違い、標高の違い、海からの距離など・・・が、郷土料理や食文化を独特なものに発展させるのだ、と身をもって感じることのできる4日間でした。
冬、雪に閉ざされる安曇野では、お漬物をはじめとする保存食を作ることが当然の文化として発展していました。
(岡山、特に県南は冬も温暖でお野菜が採れますね。)
ですから、今回ご紹介したトマトの瓶詰めなども、挑戦したことがある方がとても多かったのも驚きでした。
また、りんごなどの果物の生産地でもあるためジュースをつくるという加工法も浸透していて、〈ジュース用トマト〉というものが出回っていました。
岡山で私がみる加工用トマトとは違う品種で、果汁がたっぷり!の真っ赤なトマト。
安曇野でのイタリア家庭料理が成功したのは、この美味しいトマトがあったからこそ!かもしれません。
こうして違う土地に招かれ、その土地の食材でお料理をさせていただけることは、
料理家としては幸せの極みです。
主宰のミナ先生とそして美味しいご飯をご用意してくださったわこさんに、心から感謝しつつ、次なる安曇野への旅の妄想が始まっています。