7月レギュラーレッスンが終了いたしました。
viorto! は、イタリア家庭料理教室から始まりましたが、
月日の経過とともに、オリジナルに、そして風土に根ざした教室とゆっくり変化しています。
7月のメニューは、イタリアンでも、和食でも、中華でもない、岡山に住む私らしい家庭料理。
レッスンは本葛を使ったデザート作りから始まり、
瀬戸内海が誇る美味しい美味しいいりこの出汁のお話とワークショップ、
米麹を使った甘酒や醤油麹の展開料理などをご紹介いたしました。
私は20代のころ、イタリアの家庭料理にすっかり魅了されました。
イタリアの食文化の素晴らしさについては今でも変わらず、敬意をもっています。
パスタもピッツァもオリーブオイルも心から美味しいと思っています。
でも・・・日本の食文化(家庭に伝わる日常のもの)を知らずして、
他文化に傾倒し続けるのは私らしくありませんでした。
島国だからこそ、そして四季折々の美しい風土ならではの食文化がここにあるから。
次第にイタリアを通じて、日本の食にも目を向けるようになりました。
様々な発酵食品、
出汁を引くという概念、
30年もの月日をかけてじっくり育つ葛の根。
自然のリズムと調和し暮らすためには、自分の住む土地の食文化を知ることも大切。
viorto! は、これからもグローバルは視線を持ちながら、
風土が生み出した伝統食なども真剣に探求していきます。
目標は、梅干しも、お味噌もひょいと作ることのできるイタリア家庭料理家です。
8月レッスンでは、初心に戻ってイタリア家庭料理の基礎をお話しいたします。
懐かしい昔の話もしようかなぁ、なんて思っています。