11月レッスン模様。
レッスンにご参加くださった皆様、ありがとうございました。
11月のテーマは、「古くて新しい私たちの和食」でした。
年末年始、お出汁をひく機会がぐっと増えるかと、鰹節のお出汁のひきかたをご紹介いたしました。
美味しい出汁をいただくポイントは何といっても削りたてに限ります。
久しぶりの方も、初めての方も、みんなに削っていただきました。
シュッシュッという音が心地よいこと。
できたお出汁は蒜山耕藝さんから届いた里芋の揚げ出しでいただきました。
じっくりお出汁を楽しむ方、
感嘆の声を上げる方、などなど・・・。(笑)
日本人ですもの、丁寧に引いたお出汁ほど贅沢なものはありませんよね。
その他、「手間を愛おしむ」という気持ちで作った白和えサラダや、イタリアのオリーブオイルの使い方をヒントに作った蒸しキノコの炊き込みご飯など・・・。
丁寧な時間を楽しみながら・・・そして時に簡単に。
そうそう、デザートは洋風芋ようかんでした。
新見のコルトラーーダさんからおすそ分けしていただいた紅はるかで作るデザート。
蒸しただけでもすでにスイートポテトのような旨さでしたが・・・
洋風ということで、メープルシロップやシナモン入り。
和のお茶はもちろん、コーヒーや紅茶にもあう味わい。
寒天の量は少量なのでお口の中でほどけます。まさに秋の恵みでした。
100年前の家庭料理と今の家庭料理の良いところをそれぞれ取り上げた11月のレッスン、古くて新しい家庭料理。
大きな違いは、油や砂糖の存在ではないかと考えていますが、何より大きな変化は、私たちが料理だけに専念できる時間が少なくなっていることなのかもしれません。
そんな中でも、余裕のある時は、丁寧に準備をし、手間を楽しむことができると、家庭の料理がより一層美味しくなるのだろうと思っています。
実際、私自身も皆さんにそんなことをお伝えることが、自分への言い聞かせになっているようです。
手間を愛する暮らし、これからも提案させていただきたいと思います。
いよいよ明日から12月レッスンが始まります。
12月は、田舎のイタリア家庭料理をイメージしたレッスンにしました。
心あたたまるお料理をご紹介できたらと、思っています。
そして1年間の感謝を込めて、道具たちのお手入れの方法もお話をいたしますね。
今月もどうぞよろしくお願いいたします。