日々の料理は、簡単で美味しいことが大切。だと思う。
手の込んだ晴れの日の料理の美味しさは、いつもの日常があってこそ。
イタリア家庭での定番朝ごはんであるクロスタータも、一見手間のかかる料理に見えるが実際はとてもシンプルだ。
もちろん、お米が主食である私たちにとって、粉が主食である国のこのような料理が日常になるとはいいがたいが、どの家庭でも作られ続けているだけにイタリア人にとっては簡単な料理であることは間違えない。
夏に旅をした際に習ったままのレシピで、クロスタータを焼く。ジャムはこの土地のブラックベリーで。
イタリアのお母さんたちがやるように、残った生地でリボンを作りタルトに乗せて焼いてみる。オーブンからの香ばしいにおいがたまらなく嬉しくなる。
日本のお母さんとイタリアのお母さんの味を合わせてみたヒジキとチェチのマリネ。
この料理は、一年中食べたい私のお気に入りのレシピのひとつ。調味料は、オリーブ油、酢、塩だけ。
素材の味を感じることが楽しい。
かぼちゃのフリッタータ(オムレツ)は、鍋で焼くと、高さが出る。
切った時の断面が美しくなり、一気におもてなし料理になる。このような小さな工夫がいつもの食卓を盛り上げるのだと思う。
この季節、野外でいただく食事が最高においしい。
お庭やテラスがある方はぜひ試してほしい。そうじゃない時も、植物を飾るとずいぶん気持ちがちがう。
レシピも大切かもしれないが、料理をおいしくするヒントはそれ以外にももっとたくさんあるのだと思う。
素材や道具はもちろんのこと、環境や、気持ち、そして誰かと一緒に食べるということが、いつもの食事を何倍もおいしくしてくれるはずだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
〇人参葉とケッパーのふりかけ
〇柿の胡麻和え
〇チキンのハーブパプリカマリネ
〇かぼちゃのフリッタータ
〇ヒジキとチェチのマリネ
〇青唐辛子のサルサ
〇ジョイアのクロスタータ